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中学生記者、村上の堆朱を発信!

  • no-tsurumaki
  • 7月15日
  • 読了時間: 3分

 村上市内の中学生を対象にした、村上木彫堆朱の見学ツアーが7月13日に行われました。新潟日報みらい大学2025の一環として取り組む「村上の堆朱プロジェクト」の関連イベント。オリジナルの「記者腕章」を付けた生徒約10人が村上市内の工房や販売店を巡り、職人による実演を取材しました。

 長岡造形大の学生6人も取材に同行し、中学生と交流しながら伝統文化への理解を深めました。

「お休み処えんや」では、彫り師と塗り師の実演を見学しました
「お休み処えんや」では、彫り師と塗り師の実演を見学しました
塗り師の高橋信夫さん。「数年後に思い出して、塗り師になってみたいという子がいたら嬉しいね」
塗り師の高橋信夫さん。「数年後に思い出して、塗り師になってみたいという子がいたら嬉しいね」
彫りの実演を見せてくれた川上健さん。繊細な彫りを施す手元に、中学生は興味津々でした
彫りの実演を見せてくれた川上健さん。繊細な彫りを施す手元に、中学生は興味津々でした
「漆工房じえむ」の店舗兼アトリエでは、塗り師の川村将さんが手製の道具を見せてくれました
「漆工房じえむ」の店舗兼アトリエでは、塗り師の川村将さんが手製の道具を見せてくれました
ツアーの案内役・長岡造形大の吉川賢一郎准教授が、村上の町並みや歴史についてもレクチャーしてくれました
ツアーの案内役・長岡造形大の吉川賢一郎准教授が、村上の町並みや歴史についてもレクチャーしてくれました
小杉漆器店では、器やアクセサリーなどさまざまな商品を見せてもらいました
小杉漆器店では、器やアクセサリーなどさまざまな商品を見せてもらいました

漆には耐久性&防腐性を高める効果

 職人でもある村上堆朱事業協同組合の代表理事・小杉和也さんが、村上木彫堆朱の特徴を教えてくれました。漆とは、ウルシの木の幹から採取した樹液のこと。主成分であるウルシオールが固まることで、耐久性や防腐性が高くなります。明治時代のなかばごろにかけては、村上地域の漆の産出量は日本一だったといわれています。

漆を塗ったザル(奥)と塗っていないザル。触ってみると、違いは歴然!漆を塗ったザルは固く、押しても表面がへこみません
漆を塗ったザル(奥)と塗っていないザル。触ってみると、違いは歴然!漆を塗ったザルは固く、押しても表面がへこみません
「堆朱のふじい」では、小林紀子さんが村上木彫堆朱の土台となる「木地」について教えてくれました
「堆朱のふじい」では、小林紀子さんが村上木彫堆朱の土台となる「木地」について教えてくれました

専用の彫刻刀「ウラジロ」を使ってみました

 ツアーの後は、職人の指導を受けながらキーホルダーの木彫りを体験しました。「ウラジロ」と呼ばれる特殊な彫刻刀を使い、細かい模様を彫っていきます。

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実際に彫ってみると、木は意外と硬い。作業中の表情は真剣そのもの
実際に彫ってみると、木は意外と硬い。作業中の表情は真剣そのもの

 取材した内容は、夏休み中に「オリジナル新聞」としてまとめます。新潟日報社員による「新聞づくり講座」では、記事の書き方や見出しの付け方、効果的なレイアウトを学びました。

「面白いな!と思ったことを記事にする。そうすると、読者にも面白い!と思ってもらえるよ」
「面白いな!と思ったことを記事にする。そうすると、読者にも面白い!と思ってもらえるよ」

「村上の技術は、世界に誇れる宝」

 中学生や大学生からの質問を受ける座談会では、木彫り職人の川上健さん(72)が「生活様式が変われば、暮らしに必要な道具も変わってくる。伝統文化が続いていくためには、時代に合ったものを取り入れていくことが大切」と話しました。

中学生と大学生、職人さんも全員集まって記念撮影
中学生と大学生、職人さんも全員集まって記念撮影

 村上東中2年の佐藤心美さん(13)は「村上木彫堆朱のことは小学校のころから調べていたが、漆が樹木から採れることなど初めて知ることも多かった。木彫り体験は力加減が難しくて、職人さんのすごさを実感した」と笑顔を見せてくれました。荒川中2年の神田慶さん(13)は「堆朱の裏側には、すごい数の苦労と工夫があると分かった。技術は世界に誇れる宝だと思うから、新聞づくりを通してたくさんの人に伝えたい」と話してくれました。

 中学生によるオリジナル新聞は後日、新潟日報紙面で紹介するほか、村上市や新潟市で巡回展示します。日程は決まり次第、みらい大学のホームページでお知らせします。

 
 
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